木曽の気候風土が生んだ 木曽の味
「すんき」
その美味しさは 木曽でしか
味わえないかもしれません
ぜひ 木曽に来て味わって見てください
「すんき漬け」は長野県の木曽地方に古くから伝わる保存食の一つで、単に「すんき」とも呼ばれます。
木曽御嶽山の山麓に広がる木曽町開田高原、木曽町三岳、王滝村や、木曽川の源流である木祖村を中心とした木曽地方の冬の食卓を彩る漬物です。
漬物と言っていますが、かぶ菜を乳酸菌で発酵させた、独特の風味のある、無塩の漬物です。
昔「米は貸しても塩は貸せるな」という言葉があったくらい塩が大切であった木曽地方で考えられた、先人の知恵が生んだ保存食品(発酵食品)です。
「木曽すんき研究会」では先祖伝来の知恵が生んだ「複数の乳酸菌が造り出す無塩の漬物」と定義しています。
諸国めぐりの天王寺の和尚さんが宿代としてかぶの種をおいていったことに始まるようです。
約300年前大津の義仲寺で催された芭蕉一門の連句会で、門下の凡兆が詠んでいることや、約150年前御岳登山を普及させた普寛行者50年忌の席で『すんき料理』が出されたという古文書が発見されていますので、当時から名の知れた漬物であったと言えます。元禄年間(1688年頃)芭蕉一門の連句の会の句にすんきが詠まれています。
「花と散る身は西念が衣着て」 芭蕉
(現代思潮新社 日本古典全集 芭蕉全集 後編 153ページより)
「木曽の酢茎に春も暮れつつ」 凡兆
嘉永三年(1848)御嶽山普寛行者の50年の念仏供養の折、王滝村庄屋松原家の料理の献立の中に「すんき」が使われています。(郷土史家:生駒勘七氏調査資料より)
すんきを漢字で書くと「酸茎(すぐき)」と書きます。これがなまって「すんき」となったとされています。
木曽農業農村支援センター(旧木曽農業改良普及センター )
〒397-8550長野県木曽郡木曽町福島2757-1
TEL 0264-25-2230
※資料提供:木曽すんき研究会
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